君の好きな人が私だったらいいのにな。

「…ホワイトクリスマスだ。」

『だな。どーりで寒いわけだ。』


侑はそう言って

ポケットの中で握りしめた手に力を込めた。


「わーっ、綺麗ーっ、」

『初めて来たけど、結構気合い入ってんだな。』


大きくてキラキラしたツリーの周りには

きっとカップルであろう男女達が

写真を撮ったり寄り添ったりしていて

はたから見たら私達もそんな風に見えてるのかな、なんて思いながら

私はツリーを見つめた。