君の好きな人が私だったらいいのにな。

-ボーリング場にて-


『柚真、ちょっとこっち来い、』

「え、ちょっとっ…、」

『はやくはやく、』


侑はイタズラをする前の子どもみたいに無邪気に笑って

私のことを引き寄せた。


『はいチーズ、っと。…おー、よく撮れてる、』

「侑記念写真とか好きなタイプだっけ?」

『これは颯に送んの。あいつボーリング行きたがってたから笑』


柚真にも送ってやるよ、といつもよりご機嫌な侑を見ていたら

今朝までの不安とか緊張は、最初からなかったかのように感じなくなっていた。