君の好きな人が私だったらいいのにな。

『ふっ、お前力強すぎ。』

「しょ、しょうがないじゃんっ…、」

『はいはい、悪かったって。』


とりあえず出口まで抜けるぞ、と

淡々と前に進む侑にしがみつくようにして

私も前に進んだ。


『っと、ここが出口か、』

「……もう外出た?」

『出た出た。明るさで気づくだろ笑』


侑に言われて恐る恐る目を開けると

出口側に移動していた氷室が苦笑していた。


『苦手なら苦手って言ってくれればよかったのに、』

「だ、だってこんなに暗いと思わなかったんだもん。」