君の好きな人が私だったらいいのにな。

『ったく…、ほら、ライト貸せよ。』

「こ、この状況でライト取るとか鬼畜じゃない!?」

『ばか違うっつーの、』


いいから貸せよ、と言われ

私はしぶしぶ懐中電灯を侑に渡した。


『ほら腕、掴まってろ。』

「えっ…、」

『怖いんだろ?俺の腕捕まって目ぇ瞑っとけ。』


ほら、と差し出された腕に

私は両手でしがみついて、ぎゅっと目を閉じた。