君の好きな人が私だったらいいのにな。

『はい、じゃあこれ持って。中結構真っ暗だから気をつけてね。』

「あ、ありがと…。」


渡された懐中電灯を握りしめて

黒いカーテンの向こうに入ると

氷室が言ったとおり真っ暗で、懐中電灯の明かりの周りしか見えなかった。


「え、暗っ…、」

『柚真暗いところ苦手だっけ?』

「いや、そーゆーわけじゃないけど…。」


さすがにこれだけ周りが見えないと

怖くて足がすくんだ。