君の好きな人が私だったらいいのにな。

「あ、ここじゃない?4組のお化け屋敷。」

『だな。…あ、柚稀いるじゃん。』

「ほんとだ。」


おーい、と手を振ると

受付のところに座っていた氷室は私たちに気づいたのか片手をあげた。


『あれ、2人?東雲と颯は?』

『あいつらはまだ店番ー。』

『そっか。』


入ってくでしょ、と氷室が言うから

私は苦笑いして頷いた。

ほんとはおばけとかあんまり得意じゃないけど、ほんとに大丈夫なんだろうか…?