レモンの花«完»

「ねぇ君。」



背の高い青年2人がこちらに向かって


歩いてくる。




『なんでしょう。』



愛想笑いをする。




「それ、君がやったの?」




彼らが指す"それ"とは、




彼女の周りにある死体のことだ。




『…なんのことでしょう。』




「言い逃れは出来ないよ?
手、見てご覧?」




確かに少女の手には、血のついた刀が



握られていた。