レモンの花«完»

「俺はいいと思うぞ。」




「こ、近藤さん…」




近藤と呼ばれる男は襖の奥にいた。



『あなたは…近藤勇さん?』




「てめぇ、なんで近藤さんの名前を知ってやがる。」



『有名ですから。それに私は
情報を集めるのが好きなので。』




「歳が悪かったな。
如月君だったかね?
泊まる場所はあるのかい?」




『ありますよ。』




「ならそこまで送り届けよう。」



『野宿ですので、送りは結構です。』