衣音里は、控え室にすぐ戻り
吸入器をカバンからすぐにとりだし
すぐに、吸入した


はぁ......はぁ......よかった、吸入器持ってきてて


コンコン


「はい」

「久しぶりだね。衣音里」

「お兄様!来てくれたんですね!」

「うん、ところで......なんであんなミスしたの」
鋭い目で見た

「それは、、、」

「......なに、未完成なものを人前で見せたの」
怖い、声で話した

「......ごめんなさい。」



コンコン


「はい!」

「おー衣音里、よかったぞ!」

「あら、来てたのね!」

「久しぶり、お父さん、お母さん」

「あれ?衣音里、大丈夫?」

「えっ、ああ、大丈夫」

「この後、仕事があるので
次のオフには帰ります」

「ああ、楽しみにしてるよ!」


ガチャン


未完成......なもの。

完璧、じゃない。


はぁ......はぁ......はぁ......


「衣音里!大丈夫か!」



廊下にいた兄もその声に駆けつけた


ゲホン、ゲホン、ゲホンっ


はぁ......はぁ......はぁ......っ



「すぐに救急車!」