次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜

「あ、えっと…」
「ごめんね渚、俺だけに甘い顔見せて欲しいから、ガンガンに攻めるかも」

そう言うと柊は、私の口に指を入れてきた。

…なにこれ、頭がおかしくなりそう…。
口の中を掻き回される感覚。
息が…出来ない。

「…はっ…」
「俺の事だけ考えてて、兄貴とか、頭から消して」
「ん…」
「…口の中って性感帯なんだって、感じる人も多いって」

なんでそんなこと知ってんの?!
じわっと涙が出てくる。

「…ねぇ、泣かれたらもっといじめたくなるんだけど」

柊は私のシャツワンピのボタンに手をかけた。
…え?!ちょ…。

抵抗しようにも、もう力が入らない。
それに─────嫌なわけじゃない。

「渚、シャツワンピは脱がせやすいって、分かって着てきたの?」
「えっ…?そんなの…知らな…」

あっ、舞奈と絵美子!!
あの2人、こうなること考えてこの服を…!
やられた…!

「…その絶望の表情、鳴かせたくなる」

柊のセリフは、先生に言われたのと似ていた。
つまりこの後、多分いやほぼ確実に
襲われる。

「渚、壊れる覚悟、出来てる?」
「…っ…」
「…もう声出ない?」

柊は私のほっぺにそっとキスを落とした。

「なんでだろうね、涙出てるのに、壊して欲しいって顔、してるよ」

───それは、そうかもしれない。
柊の手で私を、私の全部を壊して欲しい。
完全に柊のものになりたい。
柊が好きだから。

「…柊、好き…だよ」
「っ!!!」