次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜

…かっこよすぎだよ。



柊の家に着いた。

「お邪魔します…」

清潔感のある玄関には

誰の靴も置いてなかった。
──あれ?

「柊?今日、親の人とかって…」
「居ないよ」

え?!2人っきり?!?!
やばい、嬉しい。

今までのイチャイチャは絶対どこかで邪魔が入っていた。
それもあって2人っきりはちょっと嬉しかった。
…緊張するけど。

「なんのゲームやる?」
「あ、じゃあマ○オやろ!」
「おっしゃ!負けねーぞ!」

私たちはテレビの前に座り込んだ。





「──楽しかったー!!」
「もうこんな時間かぁ…」

時計を見ると、4時を超えていた。
楽しい時間が過ぎるのははやいなぁ…。

「お前、何時まで居れる?」
「えーと、7時くらいまでかな」
「…おっけー、じゃあもっかいやるか」
「うん!」

柊は新しいソフトを入れて、こう言った。

「次負けた人に罰ゲームな」
「え!私このゲーム苦手…」
「しーらね」

そんなぁ…。
柊はニヤニヤしながらスタートボタンを押す。
案の定、私は完全敗北した。

「…こんなに綺麗に負けることあるか?」
「悪かったわね、下手で!」
「じゃあ、罰ゲームな」

そう言うと、柊は私の手に何かを付けた。
…?なんだこれ。

「て…、手錠じゃん!!」
「うん、そうだけど」
「何するつもりなの?!」

心臓がバクバク言っている。
──滝野先生と同じ匂いが…。

「何って…わかんないの?」

柊は私をベッドに押し倒した。