次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜

「…すごいじゃん渚ちゃん!もしかしたらコンクールいけんじゃね?」

その言葉に、先輩たちがこう答える。

「ちょっと〜、あんまり期待したら結果発表辛くなるでしょ?やめなよー」

先輩たちは私がコンクールメンバーになるなんて、これっぽっちも思ってなかったのだろう。

でも、現実は残酷だった。

「…打楽器、1年木村さん、3年吉田さん…」

編成は、私、3年の先輩2人、2年の先輩2人だった。つまり、落ちたのは私以外の1年と

3年の先輩。

「今回はコンクールメンバーを外れたチームに3年が1人いるから、リーダーお願いね」

追い打ちをかけるように顧問は言った。

3年の先輩はその場で泣き崩れる。

あとから聞いたのだが、その先輩は打楽器の中でいちばん上手いと自負していたらしく、それもあってかとてもショックだったんだろう。

そんなこと知る由もなく、私は心から喜んでいた。自分が認められたような気がしたから。

案の定、コンクールメンバーの打楽器の先輩たちは私を恨んでいた。
あの先輩は最後だったのに、1年生は来年だって再来年だってあるのに…と。

そして、コンクールの1週間くらい前に、先輩たちは私を呼び出した。

何となく嫌われているのは分かっていた。打楽器内で私に対しての無視や嫌がらせが始まったのは、オーディションが終わってからだったから。

「要件はなんですか」

その頃の私は、自分の気持ちが言える子だったから、この時も物怖じせずこちらから尋ねた。