次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜

「舞奈と絵美子…よくも昨日華と渚置いてったわね…」
「いやー、ごめんごめん、怖くてさ」

3人を横目に琴乃ちゃんにコソッと言う。

「琴乃ちゃん、昨日私たちが男子部屋に居たことは、内緒でお願いします…!」
「了解いたした」

食堂に着くと、柊があくびをしながら座っていた。

「…おはよ、柊」
「おう」
「あのさ…」

周りに誰もいないことを確認して、そっと言った。

「昨日のこと…、今はその、コンクールがあるし、まだ先のことは…」
「ちょっと待って、俺から言っていい?」
「あ、う、うん」

柊は私の手をきゅっと握って、言った。

「…コンクールで、東日本行ったら、先のこと、してもいい?」

きゅん

胸がなった。

嫌だって気持ちは少しもなかった。
むしろ嬉しかった。

でも…

「…怖い…、から、それはわからない…」

ほんとの気持ちを、伝える。

…嫌われたらどうしよう。

「…そっか」

柊は私の頭をぽんぽんとした。

「気持ち言ってくれてありがとう、じゃあ、渚が「良い」って思えるまで待つよ」
「…。うん、ありがとう」

大丈夫だった。ほんとの気持ち、言えた。

恥ずかしくて柊の目を見られないでいると

「渚ー!ご飯取ってきたよ!」

舞奈が戻ってきた。

柊に目配せをして席に戻る。
柊はひょいと手を振った。

「なにー?また柊くん?何話してたのー?」
「…恋バナとかですか…?!」
「──そんなんじゃないよ」