次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜

琴乃ちゃんは布団に入りながら呟く。

「じゃあさ、滝野くんにも伝えて良いんじゃないかな、自分の気持ち」

それだけ言うと琴乃ちゃんは、おやすみ、と言って布団を被ってしまった。

…ほんとの気持ちかぁ。

私は、今はコンクールに専念したい。

はっ、それじゃ、コンクールが終わったら良いってことになる。
でもそうじゃなくて、でも、したくない訳じゃなくて…!

「うぅぅぅ…」


その夜は、寝つきが最悪だった。



「おっはよー!」

舞奈うるさいな…。

「おーい、渚ー?昨日のこと怒ってるー?」

゛昨日゛

「え?!き、昨日がなに?!」

私は自分でも驚くくらい焦ってしまった。
舞奈は、んー?と不思議そうな顔をした。

「なになに?どしたの?」
「いや、特に何も…」
「おはようございます…、渚ちゃん…」
「あ、絵美子、おはよ」

やばいやばい。冷静で居なくては。
昨日柊に言われたことをもし2人に話したら大変なことになる。

「…朝ごはん、行こっか」
「?うん」
「どうしたんですか…?元気がないみたい…」
「あー、渚ちゃん昨日…」
「琴乃ちゃんストーーップ!!!」

ダッシュで口を塞ぎに行く。

舞奈はニヤッとした。

「ははーん、あの後チビったとか?」
「いや、違うから」

4人で食堂に向かう途中も質問攻めされる。
…もう、ほんとにこの噂好きたちは…。

「あ、おはよう4人とも」
「んあ、おはよう華ちゃん」