|《好きだから》
「…は?」
音楽室が凍りついた。
琴乃ちゃんが落ち着いてきて、やっと合奏に戻れるというところで突然告白を聞かされた私は、完全に固まった。
「ちょっと、柊くん!なんで今?!」
舞奈が聞くと、柊は少し照れながら言った。
「吹奏楽で大事なのは、皆でひとつの音楽を奏でることだろ?私情で心を乱してたら、演奏にも支障が出るって、今の渚の話聞いて気づいてさ」
だからなんだと言うんだろう。
「渚が、思いっきり言いたいこと言ってたから、俺も好きって伝えて解決させて、あとはコンクールのことだけを考えようかなって思って…」
何それ。バカみたい。
伝えるタイミング間違ってるよ。
「…ばかなんじゃないの?なんで今?柊いつもタイミング悪いよ」
「だって…!」
先生がパンッと1回手を叩いた。
「これは渚ちゃんが返事しないと、合奏に戻れそうにないね」
え?今ここで?!みんなが見てる前で?!
「どっちなの、渚」
「えっ…と…」
自分の顔が熱くなるのがわかる。
そっと柊の顔を見ると、私よりも真っ赤になっていた。
きゅんって、した。
「…好き…だよ」
私はやっとの事で声を絞り出した。
「え?ほんとか?!」
「ホントだよ!ばか!好きだよ!」
柊は座り込んだ私を思いっきり抱きしめた。
「え?!柊?!」
「よかったー!これで心置き無く触れるし、コンクールも頑張れるっ!」
子供のように喜ぶ柊を可愛く思いながら、遠くの方から冷たい笑みで眺める先生に気づいて、離れようと頑張る。
「…は?」
音楽室が凍りついた。
琴乃ちゃんが落ち着いてきて、やっと合奏に戻れるというところで突然告白を聞かされた私は、完全に固まった。
「ちょっと、柊くん!なんで今?!」
舞奈が聞くと、柊は少し照れながら言った。
「吹奏楽で大事なのは、皆でひとつの音楽を奏でることだろ?私情で心を乱してたら、演奏にも支障が出るって、今の渚の話聞いて気づいてさ」
だからなんだと言うんだろう。
「渚が、思いっきり言いたいこと言ってたから、俺も好きって伝えて解決させて、あとはコンクールのことだけを考えようかなって思って…」
何それ。バカみたい。
伝えるタイミング間違ってるよ。
「…ばかなんじゃないの?なんで今?柊いつもタイミング悪いよ」
「だって…!」
先生がパンッと1回手を叩いた。
「これは渚ちゃんが返事しないと、合奏に戻れそうにないね」
え?今ここで?!みんなが見てる前で?!
「どっちなの、渚」
「えっ…と…」
自分の顔が熱くなるのがわかる。
そっと柊の顔を見ると、私よりも真っ赤になっていた。
きゅんって、した。
「…好き…だよ」
私はやっとの事で声を絞り出した。
「え?ほんとか?!」
「ホントだよ!ばか!好きだよ!」
柊は座り込んだ私を思いっきり抱きしめた。
「え?!柊?!」
「よかったー!これで心置き無く触れるし、コンクールも頑張れるっ!」
子供のように喜ぶ柊を可愛く思いながら、遠くの方から冷たい笑みで眺める先生に気づいて、離れようと頑張る。

