少し遠くに立ち上がる先生が見えた。
「…おい、兄貴でも許さねぇぞ」
「柊、口が悪くなってるよ?そんなに悔しかった?」
「はぁ?!」
ピリピリとしている2人の間に割って入った。私のせいで兄弟仲が悪くなって欲しくない。
「あの…さ、先生は、私の事助けてくれたんだよ」
「は?他にもなんかする人いたの?」
「そうじゃなくて…」
事のあらましを説明して抑えようとすると、柊は逆に沸騰し出した。
「…助けて油断させてから襲ったのかよ」
「うん、そうなるね」
爽やかな笑顔で先生は言った。
「別に、今どうこうしようとは思ってないよ、自分のお気に入りが汚されたら、柊がどんな顔するかなって思ってさ」
「ふざけんな!」
柊は先生に襲いかかった。
このままだと先生がボコボコにされそうで、急いで止めに入る。
「待って、柊!大丈夫、何もされてない」
「…っ!渚…、だって、血が…」
「これくらい大丈夫、ていうか友達の心配より、自分の心配!ここで先生を殴ったら、停学になっちゃう」
柊は顔を歪ませてぎゅうっと私を抱きしめた。
そんなに不安だったんだなと、私は手を回して背中をぽんぽんした。
「大丈夫大丈夫」
「渚…」
私たち2人に先生は笑顔で言った。
「ごめんね柊、でも、ガードが甘いんじゃない?」
「先生も、煽るようなこと言わないで下さい」
「ごめんごめん」
柊は私の首筋の傷をハンカチで抑えて、保健室に連れていってくれた。
「…おい、兄貴でも許さねぇぞ」
「柊、口が悪くなってるよ?そんなに悔しかった?」
「はぁ?!」
ピリピリとしている2人の間に割って入った。私のせいで兄弟仲が悪くなって欲しくない。
「あの…さ、先生は、私の事助けてくれたんだよ」
「は?他にもなんかする人いたの?」
「そうじゃなくて…」
事のあらましを説明して抑えようとすると、柊は逆に沸騰し出した。
「…助けて油断させてから襲ったのかよ」
「うん、そうなるね」
爽やかな笑顔で先生は言った。
「別に、今どうこうしようとは思ってないよ、自分のお気に入りが汚されたら、柊がどんな顔するかなって思ってさ」
「ふざけんな!」
柊は先生に襲いかかった。
このままだと先生がボコボコにされそうで、急いで止めに入る。
「待って、柊!大丈夫、何もされてない」
「…っ!渚…、だって、血が…」
「これくらい大丈夫、ていうか友達の心配より、自分の心配!ここで先生を殴ったら、停学になっちゃう」
柊は顔を歪ませてぎゅうっと私を抱きしめた。
そんなに不安だったんだなと、私は手を回して背中をぽんぽんした。
「大丈夫大丈夫」
「渚…」
私たち2人に先生は笑顔で言った。
「ごめんね柊、でも、ガードが甘いんじゃない?」
「先生も、煽るようなこと言わないで下さい」
「ごめんごめん」
柊は私の首筋の傷をハンカチで抑えて、保健室に連れていってくれた。

