砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「チナ様。アムジャド様は、皇太子殿下であらせられます。」

「知っているわ。」

「気安く付き合える方ではありません。」

「分かってる!」

「分かっていません!!」

イマードさんと私は、睨み合った。

「失礼ですが、チナ様は我が国の王妃に、相応しくありません。」

「どうしてよ!」

「日本人だからです。」

胸にグサッと刺さった。

国際結婚の障害?

王妃は、その国の人じゃないとダメだって言うの?

「……じゃあ、妾だったらいいって事?」

「それを勧めましたが、アムジャド様が、それをお許しにはなりませんでした。」


アムジャド……

私の事、王妃にしてくれるっていう気持ち、本当だったのね。

ああ、なんであの時、真っすぐにうんって答えなかったんだろう。