砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「アムジャドには、私がいない事をなんて説明しているの?」

「……後の飛行機で追いつくと言ってあります。」

「そうなの。」

ほっとした。

後で会えると思うなら、安心する。

アムジャド、待っていて!

私は、両手をぎゅっと握った。


「ですが、チナ様には引き返して頂きます。」

「なっ!」

私は首を横に激しく振った。

「どうして?引き返すってどう言う事?アムジャドの側には、行けないの?」

「よく考えて下さい。日本から我が国への直行便はありません。いくつも乗り換えていく費用が、あなたにはありますか?」

私は一歩後ろに下がった。

「それは……」

「アムジャド様が負担すると思っていたのですか?」

よく考えれば、虫のいい話だ。

じゃあ、最初から私は、アムジャドに付いていけなかった?