砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

私を愛してると言ったアムジャドが、何も言わずに私を置いていくはずがない。

「騙したのね。」

「何でしょう。私には身に覚えがありません。」

「嘘!」

私はイマードさんの頬を叩いた。

「こんな短い時間で、ジェット機が飛ぶなんて有り得ない!どこか別の場所にいるんでしょ!?」

「落ち着いて下さい、チナ様。」

「嫌よ!アムジャドはどこにいるの!?」

周りの人が、私とイマードさんを見て行く。

「チナ様!!」

私の体がビクッとなった。

「落ち着いて下さいと、言っているでしょう!」

イマードさんは、私の肩を掴んだ。

「……アムジャド様は、あの後直ぐ、プライベートジェットで、国へ帰って頂きました。」

「プライベートジェット……」

一般庶民には、思いもつかなかった。