砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

タクシーに乗って、空港までやってきた。

スーツケースを出して、空港の中に入る。

アムジャド、どこにいるんだろう。

空港の中を、少しずつ少しずつ、歩いて行く。

「アムジャド……」

歩いては探し、探しては歩いた。

間違った。

空港のどこにいるか、聞けばよかった。


その時だった。

「チナ様。」

振り返ったら、イマードさんがいた。

「イマードさん!!」

助かった。

イマードさんが見つかったなら、アムジャドもいるはず。

「アムジャドはどこ?どこにいるの?」

「アムジャト様は、今頃空の上です。」

「えっ……」

時が止まった気がした。


アムジャドが、私を待たずに離陸した?

どうして?


「なぜ先に行ったの?」

イマードさんは答えない。

「どうして!?」

涙が浮かんだ。