砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「ああ、知っていたよ。あいつは不器用だからな。」

アムジャドは、そう言って笑っていた。

「イマードさんとジャミレトさん、結婚するのかな。」

「おいおい、まだ早いだろ。」

アムジャドが私の妄想を止める。

「早いって事はないわよ。女にとって、愛されている男の人と結婚するのは、幸せな事よ。」

するとアムジャドは、子供みたいに難しい顔をした。

「ジャミレトは、少し前まで僕の婚約者だったんだぞ。そう簡単に、他の男を好きになってたまるか。」

「はいはい。」

要するに、嫉妬なんだよね。

自分の所有物を取られたくない、子供の我が侭?

「チナは、そんな事ないな。」

「どうかな。」

「おい、チナ。」

「嘘だよ。」

私達は、顔を見合わせて笑った。