砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「えっ!?」

ジャミレトさんは、顔が引きつっていた。

「そして僕は、このチナを正妻に迎えます。」

「そんな!」

ジャミレトさんのお父さんとお母さんは、肩を寄せ合い、嘆いている。

「アムジャド皇太子は、いままで誠意を尽くしてきたジャミレトを、捨てるおつもりですか。」

「婚約破棄の事は、大変申し訳ないと思っています。だが僕は、自分の気持ちに嘘はつけない。」

はっきりと言ってくれたアムジャドの顔を、しっかり見た。

そうよ。

一人の男性に正妻は、一人しか迎えられない。

私がアムジャドと結婚するって事は、ジャミレトさんに退いてもらうしかないのだ。


「待て、アムジャド。」

アムジャドとジャミレトさんの間に、アムジャドのお父さんが入った。