砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「ありがとう。」

お礼を言うと彼女達の瞳はキラキラしていた。

「私、絶対王妃様付きの女中に立候補します。」

「やだ、私も!」

「私もよ!」

少なくてもここにいる人達には、私は受け入れられているようだ。

「あっ……」

「あらら……」

勝手に涙が溢れてきた。

「未来の王妃、泣かないで下さい。」

「ううん。泣いてしまう程嬉しいの。皆に歓迎されている事が。」

するとアムジャドが私の涙を拭ってくれた。

「皆、この者はチナと言うのだ。宜しく頼む。」

「チナ様!私達の方こそ、宜しくお願いします。」

みんな、初対面の私に頭を下げてくれる。

私は改めて、嬉しくなった。

「こちらこそ。」

私は何度も何度も頭を下げた。


日本人の私を、迎えてくれてありがとう。