砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「落ち着いて。私は大丈夫だから。」

アムジャドは、片手で私を抱き寄せた。

「ごめん。チナに寂しい思いをさせたくないんだ。」

「うん。解ってる。でも焦らずに、一つ一つ乗り越えていきましょう。」

するとアムジャドは、クスッと笑った。

「チナの方が年下なのに、僕の方が励まされている。」

「励ますのに、年齢なんて関係ないわよ。」

額にキスを落とされて幸せに浸っていると、側にいた女中の人達がキャーキャー言っていた。

「さすが、皇太子様の選んだお方。未来の王妃に相応しい方だわ。」

「ちょっと!」

「なあに?日本人だからダメだって言うの?私はいいなぁって思うわ。だって皇太子様、日本が好きだもの。」

私は嬉しくなって、その人達に近づいた。