砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「どう?楽しいだろう?」

「そうね。」

豪華な食事。陽気な音楽。艶めかしい踊り子たち。

どれも夢の中にいる気にさせてくれた。

そして一番、私が夢を見ているのは。

私は、アムジャドの顔を見た。

「ん?」

「ううん。何でもない。」

見つめ合うと、アムジャドは微笑んでくれた。


ー アムジャド皇太子との恋愛は、大変なものになる -


土井先生に言われた言葉。

いいの。アムジャドに会えたから。

もう未練はない。

だってこんなにも、夢みたいな宴。

あとで夢でしたって言われても、信じられるもの。

そしてアムジャドの仲も……

私の目に、涙が溜まった。


「チナ。泣かないで。」

気づいたアムジャドが、私の涙を拭ってくれた。

「これは全部現実だよ。僕がいつも君に見せる事ができる現実だ。」

アムジャドの唇が、私の唇と重なった。