砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

「先生!」

その本を差し出してくれたのは、津田先生だった。

「本屋に来てみれば、千奈ちゃんの姿を見つけるし、何を探していると思えば、こんな本。」

私はその本を受け取った。

「そんなに行きたい?」

「行きたいです。私の夢なんです。」

「アムジャドと会う事が?」

「いえ。医療が行き届かない場所で、病気の人を助ける事です。」

私と先生は、見つめ合った。

「分かった。君の推薦状を書くよ。」

「ありがとうございます!」

「その代り。」

先生はもう一冊、本を追加した。

「この本2冊とも、よく読んでおくこと。」

「はい。」

「後は、俺も一緒に行く。」

「えっ!?」

驚きのあまり、本を落としそうになった。

「千奈ちゃん一人では、心配で行かせられないからね。」