砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~

私は、手を握りしめた。

「図星だったの。私、アムジャドに会えると思って、留学をしたかった。でも違うんだよね。医療の整っていないへき地へ行って、できるだけの医療を提供する。それが本当の目的なのに。」

お母さんは、私の背中をドンと叩いた。

「そこまで分かっているんだったら、努力しなさい。」

「お母さん……」

「一度思い立ったら、諦めちゃ駄目よ。そのへき地で何ができるか勉強して、またチャレンジしてみないさよ。」

「うん。」

「ここで諦めたら、アムジャドにも会えないで、終わっちゃうのよ?」

「そうよね。」

私はもう一度、チャレンジする事にした。

お母さんが、元気をくれたから。

「お母さんちょっと、本屋に行ってくる。」

「はいはい。行ってらっしゃい。」