【企画】溺愛するには不器用すぎる。





「我慢なんてしなくていいよっ……? 私、しょーちゃんになら何されてもいいもんっ……」



ほんとに華那はズルい。
俺のことを頼りがいがあるとか、オトナだとか思ってるだろうけど、実際はオトナぶってるだけで余裕なんて全くないのに。


無自覚に煽ってくるんだから。



あー……マジで無理。
こんなに可愛い華那を目の前に、今までよく耐えてきたよなって自分で自分を褒め称えたい。



「やめてって言ってもやめられないかもしれないけど、それでもいーの?」



コクンと頷く華那。
その瞬間、俺の中で何かがプツンと切れる音がした。



「もう知らねー……」



「んっ……しょーちゃ……っ」



自分の唇をピンクの柔らかい華那の唇に重ねる。
その柔らかさに案の定、俺は止められなくなった。



何度も、何度も角度を変えてキスをする。



華那の唇を味わうように……。