「……は?」
「恋人同士なのにおはようのちゅーはないの?」
いや、待て待て待て。
おはようのちゅー……?
「ねぇ、しょーちゃんっ……ちゅーして?」
おねだりするように潤んだ瞳でじっと俺を見つめる華那。
無理。可愛い。
けど、優しいキスをできる自信はない。
暴走する自信しかない。
「だめっ……無理」
「えっ……しょーちゃん、私のことキライなの……っ?」
眉を八の字にする華那に俺は焦る。
「ちが、違うって……華那のことが大好きで大事だから……その……」
上手く言えないこの性格なんとかできないのか……はあ。
「しょーちゃんは私とちゅーしたくない……?」
「そ、そりゃ……したい、けど。でも……キスだけで我慢できる自信がないんだって……」
必死に理性と戦っている俺に華那は容赦なく攻撃してくる。