【翔騎サイド】
ーーピピピッ。
目覚ましを止めてカーテンを開ける。
それと同時に眩しい朝日が部屋に差し込む。
「ふぅ……」
昨日はあんまり眠れなかった。
だって今日は……。
華那と彼氏彼女として初めてのデートだから。
さっさと準備を済ませて、華那の家のインターホンを鳴らす。
「あら、翔騎くんおはよう」
「おはようございます」
「華那ったらまだ寝てて……悪いけど、私急遽パートに行かなきゃいけなくなったから華那のこと頼んでいいかしら?」
「はい、もちろんです」
じゃあよろしくね、と華那のおばさんは忙しそうに家を出て行った。
「よし……」
俺は階段をのぼっていつものように華那の部屋に入る。
布団の中で丸まっている華那。