「……華那」
低くて優しい声で私の名前を呼ぶ。
「華那は化粧や髪型セットとかしてなくても、もちろんしてても可愛い」
「へっ……?」
しょーちゃんが、可愛いって言ってくれた……!
今までそんなこと言ってくれたことなかったから、胸が痛いぐらいドキドキしている。
「俺は華那のこと、たぶん華那が想像してるよりもかなり好きだ」
「しょーちゃんっ……」
嬉しくて嬉しくて涙が出そうになる。
ようやく、私の長年の想いが伝わったんだって。
そう実感した。
「俺の……彼女になる?」
しょーちゃんらしい言い方に笑ってしまいそうになる。
そんなの、答えは1つ。


