【企画】溺愛するには不器用すぎる。





「……ったく、わかったわかった」



わしゃわしゃと子どもの頭を撫でるように私の頭を撫でた。



ダメ、しょーちゃんはきっといつものジョーダンだと思ってる。
全然伝わってない。



「ち、違うよ! しょーちゃんっ……」



「俺だって華那のこと、好きだし」



あはは、と笑いながら言うしょーちゃん。
だけど、きっとしょーちゃんの好きは幼なじみとして。



「しょーちゃんの好きと私の好きは違うよっ……」



「え?」



「私の好きは……幼なじみとして、じゃない。一人の男の子として、しょーちゃんが好きなのっ……」



い、言ってしまった。
はあ、心臓が爆発して弾け飛びそうだ。



「…………え?」



しょーちゃんの動きが固まった。



「え? 華那の好きは幼なじみとしての好きじゃないのか……?」



「うん……っ、私はずっとずっと昔からしょーちゃんのことが男の子として好きなのっ……」



「じゃあ……俺の好きと同じってこと……?」



えっ……? しょーちゃんと同じ好きっ……?