【企画】溺愛するには不器用すぎる。





「最初はお母さんに起こされたら何とか起きられたけど、最近はもうお母さんに起こされることに慣れちゃって。全然起きられないの!」



……難しいのは、わかってるんだけど。



「……ねっ? しょーちゃん、お願い!」



甘えた声と上目遣いで俺に腕を絡ませてくる華那。



……くそっ、可愛い。
俺が華那に甘えられるのに弱いのわかっててやってるのか……?



いや、華那に限ってそれはないか。
計算なんてできるタイプじゃないし。



華那はこーやって昔から俺に甘えるときは、上目遣いでぎゅっとくっついてくる。



それが最高に可愛すぎて俺は発火しそうだ。



「……だめ?」



「っ……」



こんな可愛い華那におねだりされたら……。



「わかった」



……断れるはずがない。