【企画】溺愛するには不器用すぎる。





「華那……」



大好きな華那がいた。
だけど、今は何となく華那の顔をあまり見たくなかった。



「しょーちゃん、どこか具合悪いの? 大丈夫?」



恐らく俺が授業に出てなかったからそんなことを聞くのだろう。



「いや、別に。何もないけど」



「そっかあ、なら良いんだけど……」



「華那、なんか雰囲気変わった?」



なんだか華那の雰囲気が朝とは何か違う。
化粧してる……? それに、髪型もいつもはストレートなのに巻いてるし。



俺の言葉に華那は嬉しそうにぱああと表情を明るくする。