【企画】溺愛するには不器用すぎる。




教室に着いてカバンを置き、ふぅっと一息つく。



あ〜……何もやる気しねー……。



もう今日一日サボろうかな……。
とりあえず1時間目はサボろ……。



「はあ……」



ため息を一つついてから立ち上がり、俺は廊下に出た。



とりあえず屋上で寝よ。
昨日の夜あんまり眠れなかったから眠い。



階段を上り、屋上に向かう。



「あの、1年の麻倉華那って子知ってる?」


「あー、あの可愛いって有名な子でしょ。もちろん知ってるよ」



すると、2年生のフロアのところで華那の名前が聞こえて俺は階段を上る足を止めた。