「別に、いいんじゃね? 幼なじみなんだし、甘えても」
俺は自分の寂しさが顔に出ないように、そんなことを言って華那に遠回しに甘えてほしいことを伝える。
「しょーちゃんはすぐ私を甘やかすんだもん。私ダメ人間になっちゃう」
……それでいいのに。
俺がいなきゃ生きていけないっていうぐらい、俺に甘えてほしい。
俺は華那を甘やかしたくて仕方がないのに。
「……そっか」
そう思ってても素直に言えない俺は本当に……なんていうか……はぁ。
こんな自分が情けなくてイライラを通り越して呆れてきた。
「ごめんね、今まで色々迷惑かけちゃって。これからはもっと自立したオトナになるから……!」
だから……と、俯き言葉を続ける華那。
「だから……しょーちゃん、今日から1人で帰っていいよ」
その言葉に俺の胸はえぐられたような感じがした。
あぁ、もう俺は華那にとっては必要ないのか……って。


