【企画】溺愛するには不器用すぎる。




2人で肩を並べて、校門をくぐる。



チラッとしょーちゃんのほうを見ると、サラサラの髪の毛が風に揺れていて、その姿になぜかキュンとする。



やっぱりカッコいいなあ……しょーちゃん。



「……なに」



私の視線が熱すぎたのか、気付いたしょーちゃんが私を見つめる。



「な、なんでもないっ」



「ふーん……変なの」



「へ……変じゃないもん!」



もう、そんなに言わなくてもいいのに……。



「はいはい」



はいはい、って絶対にわかってないクセに。
でも、こうやって隣にいられるだけで幸せなんだ。