「昨日はありがとうございました……!」
「いいよいいよ、大したことしてないしね」
「いやいや、本当に佐々木先輩は命の恩人です! 佐々木先輩がいなかったら私あのまま学校で迷って家に帰られなくなるところでした……!」
私の言葉にプッと吹き出す。
「それは大袈裟だよ〜……まあ、華那ちゃんを助けられてよかった」
「本当にありがとうございます……! どうお礼していいのか……」
「お礼、か」
じゃあ……1つだけお願い聞いてくれる? と先輩。
「わ、私にできることなら……!」
私に出来る範囲で全力でお礼をしたい。
ほんとにそれぐらい助かったもん。


