「しょーちゃん、聞いてるの?」 「あぁ……てか、起こしてもらっといてその態度はなんだよ」 こんなこと、微塵も思ってないのに言ってしまう俺ってほんと最悪だよな……。 「だってしょーちゃん、いつも私のことドジドジって……」 「ドジだからドジって言ってるだけだろ」 けど、ドジな華那がとんでもなく可愛くて仕方ないんだけどな。 「も〜……っ、着替えるから部屋から出てって!」 「はいはい、早くしろよ」 華那は頬っぺたを膨らませると、俺の背中を押して部屋から追い出した。