そう思いながらも華那に抱きしめられている腕を引き抜かない俺。 だって腕に柔らかい感触が……って、何考えてんだよ! でも、俺だって健全な男子高校生だから仕方ない。 こんな幸せな時間、できることなら何時間も……いや、1日や2日ぐらいずっと過ごしたい。 だけど、我慢我慢。 華那の可愛すぎる天使のような寝顔を見られたんだから、それだけで充分。 理性を……理性を何とか保つんだ、俺。 理性を失ってこんな純粋な華那に何かしてしまったら、絶対に嫌われる。 それだけは避けたい。