【企画】溺愛するには不器用すぎる。

「華那、もう起きる時間だぞ」



「しょーちゃん……っ？」



「そう、華那が起こしにこいって言ったから約束通り来てやったの」



「…………」



ダメだ、寝てる。
反応なし。



俺は仕方なく、華那の被っている布団をめくろうと布団に手をかけた。



「華那、いいかげんに……っわあ！」



すると、急に俺の腕を掴んで自分の方に引っ張ってくる。
そしてそのまま俺の腕をぎゅっと抱きしめたまま寝息をたてた。



「っちょ、華那……」



いや、ちょっと待ってくれ。
この状況はやばすぎる。
華那、寝ぼけてるのか？