【翔騎サイド】



『佐々木先輩ってすごく優しくて王子様みたい……』



あー、イライラする。



こんなにイライラしたの、初めてかもしれない。



誰なんだよ、佐々木って。



華那と家の前でわかれてから、俺は部屋にこもり、ベッドに寝転ぶ。



屋上でちょっと寝て、下駄箱で華那を待ってたワケだけど……。
楽しそうに話す華那と佐々木の姿を見た瞬間、俺のイライラメーターは一気にMAXに達した。



なにが機会があったら一緒に帰ろうだ。



冗談じゃない。
そんなこと絶対させない。