【企画】溺愛するには不器用すぎる。





でも、あまりしょーちゃんに負担はかけられない。
しょーちゃんも早く寝たいだろうし。



「大丈夫だよ! 図書室ぐらい一人で行けるもん!」



「本当に? まあ3階の一番端だから迷うことはないか。じゃあ、またあとで」



「うん!」



しょーちゃんが教室を出て行ったのを確認すると、私は机の中の教科書をせっせとカバンの中につめる。



「かーな」



再び声をかけられて振り向くと、そこには私の大親友である、ミカちゃんがいた。



「委員会、めんどくさそうだね」



「うん……でも、内申点アップするにはこれしかないから仕方ない……」



勉強が大の苦手な私は、委員長になることで内申点アップを狙っている。
実際アップするのかわからないけど……しないよりはマシかなって。