「あの話、引き受けようと思うんだけど……、君はどう思う?」 彼女は今度はふふっと声を上げて笑い、そっと僕の手のひらに指先を絡める。 最近の彼女は、『言わずとも真斗のことはお見通し』と言った雰囲気だ。 それがくすぐったくも、言葉に言い表せないほど愛おしい。 「私は、どっちを選んでも応援するよ。今の会社でも、陽咲さんのところでも。真斗が真摯に仕事に取り組む姿は知ってるから。だから、やりたいことをやって欲しい」 予想通りの答えに思わず笑みがこぼれ、絡み合う指先を引き寄せて、彼女を胸に抱く。