「一次会で帰るなら、送っていくよ。僕、車だし」 「え、いいよ、悪いし。確か、富丘くんちと方向全然違うよね?」 「いいから、大丈夫だから。じゃ、後で」 有無を言わせない態度を貫き、僕は彼女を背を向けて喫煙スペースに向かう。 「え、ちょっと」とか「待って」とか聞こえるけれど、聞こえないふりだ。