気づいた瞬間からだが震えて止まらなかった
まさかと思って慌てて薬局に行って検査薬を買い調べた

線が浮かび上がっている
でも検査薬で100%の確証はない
そんなはずはない藁にもすがる思いで病院に駆け込んだ
けどお医者さんから告げられたのは妊娠7週目

私のお腹に1つの小さな命が宿っていた

なにをしていても
頭の中は赤ちゃんの事しか考えられなかった

これからどうしたらいいのか、
社会人になって三年目まだまだこれからだって時、そんな時に宿った小さな命

仕事をしてもミスばっかりで周りに迷惑かけてしまっている

廊下を歩きながらどうしたらいいか考えていると

「掛石」
ビクッ
「…えっ」

「ちょっといいか」
有栖川先輩に声をかけられた
腕を掴まれて使われていない会議室に連れて行かれた