奇跡を起こした12の月光




「俺は音川さんが行くなら行く。」



うそだよね…?



「弥生はもちろん行くわよね?」



私に拒否権…無さげよね。



はぁ、仕方がないわ。



「……行くわよ。」



こうなったらもうどうしようも無いもの。



「よし!なら決まりだな。あっ、ひとついっておくが1クラスにつき2人着いてもらう。もちろんペアの人とだ。2クラス余るがそれは俺ら余ってる先生がついて行くから大丈夫だ。」



余ってるなら、先生でいいじゃない…。



先生はその後じゃあな〜と言って出ていった。



何もかも急よ。



今回の合宿急なことが起こりすぎたわ。



「はぁ…。」



「何ため息ついてるの?音川さん。」



げっ、なんで今よりによってこの男…。



「なんでもないわよ。それよりみんなは?」



そう、ふと見渡したら私と水無月くんだけしかいなかった。



「それなら気合い入ってそれぞれ部屋に帰って行ったぞ?‪」



みんな小さな子供かなにかかしら?



ものにつられて…。



「音川さんは、準備いいの?」



「私もそろそろ行くわ。」



部屋に戻って散策の準備しないと…。



動きやすい格好に着替えたいわ。



私はスタスタと自分の部屋へと入って準備を始めた。



この後、思いもよらぬ出来事が起こるとも知らず。