「俺は音川さんが行くなら行く。」
うそだよね…?
「弥生はもちろん行くわよね?」
私に拒否権…無さげよね。
はぁ、仕方がないわ。
「……行くわよ。」
こうなったらもうどうしようも無いもの。
「よし!なら決まりだな。あっ、ひとついっておくが1クラスにつき2人着いてもらう。もちろんペアの人とだ。2クラス余るがそれは俺ら余ってる先生がついて行くから大丈夫だ。」
余ってるなら、先生でいいじゃない…。
先生はその後じゃあな〜と言って出ていった。
何もかも急よ。
今回の合宿急なことが起こりすぎたわ。
「はぁ…。」
「何ため息ついてるの?音川さん。」
げっ、なんで今よりによってこの男…。
「なんでもないわよ。それよりみんなは?」
そう、ふと見渡したら私と水無月くんだけしかいなかった。
「それなら気合い入ってそれぞれ部屋に帰って行ったぞ?」
みんな小さな子供かなにかかしら?
ものにつられて…。
「音川さんは、準備いいの?」
「私もそろそろ行くわ。」
部屋に戻って散策の準備しないと…。
動きやすい格好に着替えたいわ。
私はスタスタと自分の部屋へと入って準備を始めた。
この後、思いもよらぬ出来事が起こるとも知らず。
