奇跡を起こした12の月光




「いいわよ。ただ、心の準備はしといた方がいいわよ……私に負ける…」



私は挑発的な笑みを浮かべた。



宣戦布告よ。



あっちから振ってきた対決、受けて立とうじゃないの。



「へぇ〜、面白い。そっちも準備しときなよ。舐めてかかると痛い目見るかもね…。」



水無月くんもやる気満々だ。



すごい本気な笑みで返してきた。



これは面白くなりそうね。



「「おはよう〜!」」



私達の話がちょうど終わったところで葉月達がおりてきた。



「おはよう、葉月、皐月。」



「おはよ。」



あれ?あと2人は…?



まだ寝てるのかしら?



「俺たちならいるよ〜!」



「僕達忘れられてたのかな?」



クスクスッと如月くんが笑いながら言った。



「わぁ、いい匂い!!これ弥生が作ったの?!」



キッチンに並べられてるフレンチトーストを見つけて皐月が言った。



「えぇ、そうよ。」



「さすが弥生ね、お腹空いた!」



「ありがとう、2人とも。」



私は出来上がった朝食を机に運ぼうとした。



「待って、僕達がやるよ!昨日は迷惑かけちゃったし、主に愛斗にだけど…」



そんな…いいのに。



「私も寝てしまっていたから人に言えないわ。」