桜としばらく朝ご飯を作っていると、足音が聞こえた。
私は桜と目配せし、桜は私の後ろでフェレットの姿へと戻った。
さすが桜。
行動が早いわ。
『でしょう?』
褒められて嬉しそうな桜はすごく可愛かった。
「さぁ、ちゃっちゃと作りますか!」
私が料理を再会しようとしたところでさっきの足音の人がリビングへ入ってきた。
それは水無月くんだった。
これは…ほんとに桜が危なかったわね。
水無月くんにもバレるところだったわ。
「おはよう、音川さん。」
「……おはよう…」
私は素っ気なく返した。
しかし昨日のことを思い出した。
「あ、昨日はありがとう。水無月くん。私昨日寝ちゃってて…。」
本当は桜と話してたんだけどね…w
でも、それは言えないため、寝ていたと誤魔化した。
「いいよ、別に…。音川さんも疲れてただろうし。それより疲れはとれた?」
あら、案外いい所あるのかしら…?
今のは…心配してくれたのよね…。
一応感謝しておかなくちゃ。
「えぇ、もう大丈夫よ。それにそこまでやわじゃないわ。」
「それもそうだな。あっ、前言撤回してもいい?」
え…?どういうこと?
無言を肯定と受け取ったのか、
「昨日助けたからおかえし…ちょーだい。」