※・※
それからBBQを思いっきり楽しんだ私たちは花火を明日にして、もう寝ることにした。
外はもうすっかり暗くなっている。
私は部屋に戻ってから、桜と夜空に光る月と星を見ていた。
『綺麗ね〜。』
「えぇ、山だからいつもに増して綺麗だわ。」
しばらく静かに空を見上げていた。
どれくらい経ったのだろう…、肌寒くなって来たところで私たちはベッドに入り、眠りについた。
それはとても静かな夜だった。
『ぃ…ゃ…い、弥生。起きて。今日の朝ご飯弥生の番でしょう?また、昨日みたいに大変なことになってしまうわ。』
桜の声で目が覚めた。
「おはよう、桜。」
そうだったわ。
私今日当番だ。
何作ろうかしら…。
朝だし無難にフレンチトーストでも作ろうかしら…?
よし、そうしましょう!
「桜はどうする?一緒に行く?それとも部屋にまだいる?」
『私も行くわ!まだみんな起きてないでしょう?』
そうねぇ…、桜料理上手だから、いてくれるとすごく助かるのよね…。
私に料理上手を教えてくれたくらいだもの。
そう思い、私は桜にお願いした。